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身体の豆知識

2025/03/01
痛みが長引く理由は?慢性化するメカニズムと対策
こんにちは。
越谷市せんげん台駅西口にある平山整骨院です。

「ずっと腰が痛い」「首のコリが何ヶ月も取れない」
そんな長引く痛みに悩んでいませんか?

実は、痛みには「急性期」と「慢性期」があり、ある一定のタイミングを過ぎると痛みの原因や感じ方が変わってくることをご存じでしょうか?

今回は、なぜ痛みが長引くのか、その慢性化のメカニズムと対策について、わかりやすくお伝えします。



痛みの2つのステージ:急性痛と慢性痛
・急性痛とは?
急性痛は、ケガや炎症など組織に明らかな損傷があるときに発生します。
捻挫や打撲、ぎっくり腰などが代表例です。

通常は炎症が収まると痛みも治まり、数日~数週間で自然に改善していくのが特徴です。

・慢性痛とは?
一方で、3ヶ月以上痛みが続くと「慢性痛」と呼ばれる状態になります。
この段階では、組織の損傷がすでに回復しているにもかかわらず、痛みだけが残っていることが多く、痛みの正体が「神経系の過敏化」や「脳の記憶」に変化しているのです。



痛みが慢性化するメカニズム

1. 神経の感受性が上がる
何度も痛みを感じ続けていると、痛みを伝える神経が過敏になり、ちょっとした刺激でも痛く感じるようになります。これを「中枢感作(ちゅうすうかんさ)」と呼びます。

2. 脳が痛みを“記憶”してしまう
慢性化すると、脳が「この動きをすると痛い」という情報を記憶し、実際には問題がなくても痛みを引き起こす反応を起こしてしまうことがあります。

3. 痛みの悪循環
痛みが続くと、体を動かすのが怖くなり、活動量が減る。
すると血流が悪くなり、筋力も低下してますます痛みやすい体になっていきます。
これが「痛みの悪循環」です。


痛みを慢性化させないためにできること

1. 早めの対処を心がける
「そのうち治るだろう」と我慢せず、痛みが出たら早い段階で原因を見極め、対策を打つことが大切です。

2. 適度に体を動かす
痛みがあると安静にしがちですが、軽い運動やストレッチで血流を保ち、筋肉の働きを維持することが慢性化の予防につながります。

3. 睡眠・ストレスのケア
痛みの感じ方は、睡眠不足やストレスでも強くなることがあります。
規則正しい生活と、心身を休める時間を大切にしましょう。



まとめ
長引く痛みは、単なる体のトラブルだけでなく、「脳」や「神経」の影響も大きく関わっています。
そのため、単に湿布や痛み止めに頼るだけでは改善が難しいこともあります。

早めに正しい対処をし、痛みの悪循環を断ち切ることが、慢性化を防ぐ鍵になります。

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